シネフィル気取りのブログ

1日1本は映画見ようかと ショットやモンタージュ、映画の本質を読み解ける人間になるため日々精進

ネタバレ込み シャッターアイランド、バグジー、市民ケーン、イージーライダーを見て考えたこと

市民ケーンはUNDERSTANDING MOVIEedit9でだいたい解説されていて自分から言うことは無いが自分のサントラへの鈍さとストーリー理解力の無さ、服装やメーキャップへの不注意さ、カメラやオーソン・ウェルズの動きへの不注意さ、クローズドかオープンなフォームか(つまり演劇に翻訳可能か)の見分けをしなかったこと
誰が物語を語っているか?プロットはどうかなど考えなかった
などなど自分の観察力、分析力の無さをしみじみと実感することになった
やはり映画1本をだらだらと毎日見ているだけでは分析力はつかないのだろう 特定のシークエンスに絞ってじっくり時間をかけることが必要だろう

シャッターアイランドではジャンルの成熟度というものにまず頭を引っ張られた。つまり密室でなく密島モノと言えるジャンルが発達しているが故にこの神がかったプロットが機能している
実は主人公おかしいんじゃないの?パターンはビューティフルマインドでも見せられているが、シャッターは時間の扱い方が非常に操作されて映画的である
崖など停電などの角度、明暗の激しい変化はまさにテーマにより沿ったものになっている
洞穴のシーンでも炎越しに映る女医師が幻想なのはゆらめく炎が示している(炎に気付けたのは黒澤がこの手法をやったのを本で知っていたため)
ツイッターではローキーと書いたがハイコントラストだろう 高感度カメラで撮った粗さはない しかしこの作品の映像は非常に良い どうやって撮ったのかこれには知識が追い着かないつまり知りようもない(映画製作の人たちには使った機材を全てこちらに一度提示してほしいしそれに関する知識も欲しい、これはまあワガママというか無茶な話だろう)

イージーライダーはカット間の断絶、あとはフラッシュバックの反対のフラッシュフォワード?(本で読んだだけで確認してないし、気付かなかった)が特徴的である
自分はツイッターにリアリスティックだと書いたがまあ理由はドキュメンタリーに使用されるような高感度カメラの光による潰れやカメラの動き方
あとはラストの空撮による完結性の無さ(これは感じていた、あとで読んだ本にも書いていた)冷徹な俯瞰が理由だ
トラベリングショットという言葉にも出会った
テーマ的に色々と語れる(政治、神、コミュニスト、自由、)映画だろうとは感じた(実際語られてる)
つまり当然のことだが全体的な知識があれば映画はより楽しめるということだ

バグジーグッドフェローズと非常に雰囲気が似ている グフェロの方がカメラは色々と凝っていたし某サイトでもナレーションがあることとカメラがよく動くことを指摘されていた
バグジーはラスベガスを建てた男の話で、正直この映画はただ見ただけで終わった最悪のパターンだがアングルの効いたショットが少ないことは指摘しておく
右派の映画といえるかは単純には言い切れない、実在の人物だし、
この映画の締まりの無さは『レインマン』にも実は高校生で見た時に感じていた 面白いと言えば面白かったが神映画と言われていなければ最後まで見終えたか怪しいレベルだった
とにかくバグジーは何か無個性な気がする
ムズムズするので今度は20分くらいで細かく見るとかしようかしら、、、(そんな気力ない)